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ヒット商品応援団
「人力経営」という本を書きました。ヒット商品の裏に潜んでいる「人」がテーマです。取材先はダスキン、エゴイスト、野の葡萄、叶匠寿庵、桑野造船の経営リーダー。ユニーク、常識はずれ、そこまでやるのか、とにかく面白い経営です。星雲社刊、735円、新書判。

2007年06月27日

こころで観る 

ヒット商品応援団日記No179(毎週2回更新)  2007.6.27.

北海道ミートポーク社による牛肉偽装事件を発端に、多くの「見えないことへの不安」が広がっている。犯罪心理学者の作田明氏は少年犯罪に触れて、それほど多発してはいないが、バラバラ殺人など猟奇的犯罪のために想像を超えた異常な世界が広がっていると分析をしている。日常、商品パッケージに記載されている表示を見て購入するが、その表示が偽装であったらという疑心暗鬼心理と同じである。
随分前に、「あのマクドナルドのハンバーガーの肉はミミズである」という根拠のない風説による都市伝説が流行ったことがある。勿論、根拠のないマクドナルドにとって迷惑な話であるが、マクドナルドはビーフ以外にも他の肉を使い、消費者に知らせていなかった事実があった。確かNHKが調査をしたと記憶しているが、その指摘を受けて1985年にマクドナルドは「100%ビーフ」として再スタートした経緯がある。

都市伝説の多くは、口伝え、口承によって、人から人へと伝わっていくが、単なる噂やデマに終わらないで伝説化していくのは、「もしかして」→「きっとそうだ」→「間違いない」・・・・という想像を超えた理解し難い世界に対し、受け手側に理解したいという欲求があることによって伝説化して行く。数年前、少年ジャンプの連載漫画「デスノート」(http://www.j-deathnote.com/)を真似した一種の遊びが流行っていたが、今や韓国ばかりか中国でも同様の口伝えが見られると言われている。つまり、こうした話は「ある」ものとしてではなく、「求められて」、そして「作られて」いくものとしてある。

つまり、「伝説」や「うわさ」を作っていくのは、私たちの「内なるこころ」が作らせているとも言える。見えない不安を背景に、逆に「見えること」を逆手に取った詐欺的商品も現れて来た。昨年来、キーワードとなっているデドックスを売り物にしたフットバスである。身体に病があると足裏から毒素が出て温水の色が変わるという器具である。エステ業界で流行っているが、ある意味色が変わるという「分かりやすさ」を使ったいんちき商品と言えよう。このように書くと「何」を基準にしたら良いのかという質問が来ると思う。勿論、妙薬などないが、情報の時代においては全てが公開されていることだ。経営も、工場も、勿論商品内容もである。そして、何よりも原因の一つとなる「内なるこころ」に自ら問いかける訓練をすることだ。(続く)

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Posted by ヒット商品応援団 at 14:15│Comments(0)新市場創造
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